サーカス・サーカス

最近、あらゆる職業で「プロ」が少なくなったと感じている。
不況のこのご時世だから正社員よりパートやバイトが多いせいか・・・とも思えない。
いかにも学生バイトと思えるような若者でもその店の歯車として立派にかみ合っているのを見ると、すがすがしい気分になる。・・・が店や客との「気」をつかめず、ただ居るだけのようなバイトもワンサカいて、大阪オバちゃんの私をいらだたせる事しばし。
まだバイトなら「しかたがないか~。」とあきらめもするが、明らかに正社員と思われる人物がプロらしからぬ行為や言動を見るのは耐えがたいものがある。

教育界でも、およそプロとは言えない教育者がはびこっているのは周知のとおり。3面記事までには至らなくてもソコここの学校に困った先生が一人や二人は居るようだ。英語教育の世界にも然り。残念な事に幼児、児童英語から大学レベルの英語教育者にも当然?いるわけで、たまにそういう人と遭遇すると何だかこちらまでが身をちぢめてしまうのは私だけなのか?私とて見る人から見れば欠けたところが多々あるやも知れぬ。

先日妹親子とサーカスを観にいった。梅雨真っ盛りの6月下旬。日に日に気温が上がり続けていた日のことである。
前回、あまり良い印象が無かったので乗り気にはチョットならなかったのだが、チケットが無駄になるとかで、なかば強制的に連れて行かれた。演目と演目の合間のピエロ、象やキリンのお決まり芸、そして猛獣使い。百獣の王ライオンやトラ、ヒョウの計10頭はアメ(えさ)とムチで右左へ移動させられたり、前足を上げ下げさせられたり、挙句の果ては炎の輪くぐりをさせられたり。芸をするたびに、マスターの顔をチラッと見て、口を半開きにし小さくうなっているのは、いかにも「そのムチが無ければパクッといってやるのに・・・」といわんばかりである。

さて今回私の目をクギ付けにしたのは、各種の演目ではなく、演目間のピエロの客いじりでもなく、ピエロが出ている間に次の演目の準備をするスタッフ連であった。大掛かりな仕掛けの準備と片付け、演技者の安全確保、果ては演技中の動物の排泄処理など、なんと手際よく進めていくことか。スピーディーな準備中も周囲への目配り、気配りは欠かせない。スタッフをよくよく見てみると他の演目で「演者」となっていた人たちがいる。演目の鮮やかさもさることながら、他の演者のヘルプもナカナカすばらしい。これがプロなんだと演目そっちのけで見入ってしまった。

他の先生のレッスンヘルプをするとしたらアナタは満足な事ができるだろうか?レッスン進行上必要なモノは何か、次に何をしたらレッスンがしやすくなるか、今何をすべきか等はレッスンというものを熟知しているからこそできる事である。英語教師のプロなら出来るはず・・・と思いたい。

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