月別アーカイブ: 2月 2011

サーカス・サーカス

最近、あらゆる職業で「プロ」が少なくなったと感じている。 不況のこのご時世だから正社員よりパートやバイトが多いせいか・・・とも思えない。 いかにも学生バイトと思えるような若者でもその店の歯車として立派にかみ合っているのを見ると、すがすがしい気分になる。・・・が店や客との「気」をつかめず、ただ居るだけのようなバイトもワンサカいて、大阪オバちゃんの私をいらだたせる事しばし。 まだバイトなら「しかたがないか~。」とあきらめもするが、明らかに正社員と思われる人物がプロらしからぬ行為や言動を見るのは耐えがたいものがある。 教育界でも、およそプロとは言えない教育者がはびこっているのは周知のとおり。3面記事までには至らなくてもソコここの学校に困った先生が一人や二人は居るようだ。英語教育の世界にも然り。残念な事に幼児、児童英語から大学レベルの英語教育者にも当然?いるわけで、たまにそういう人と遭遇すると何だかこちらまでが身をちぢめてしまうのは私だけなのか?私とて見る人から見れば欠けたところが多々あるやも知れぬ。 先日妹親子とサーカスを観にいった。梅雨真っ盛りの6月下旬。日に日に気温が上がり続けていた日のことである。 前回、あまり良い印象が無かったので乗り気にはチョットならなかったのだが、チケットが無駄になるとかで、なかば強制的に連れて行かれた。演目と演目の合間のピエロ、象やキリンのお決まり芸、そして猛獣使い。百獣の王ライオンやトラ、ヒョウの計10頭はアメ(えさ)とムチで右左へ移動させられたり、前足を上げ下げさせられたり、挙句の果ては炎の輪くぐりをさせられたり。芸をするたびに、マスターの顔をチラッと見て、口を半開きにし小さくうなっているのは、いかにも「そのムチが無ければパクッといってやるのに・・・」といわんばかりである。 さて今回私の目をクギ付けにしたのは、各種の演目ではなく、演目間のピエロの客いじりでもなく、ピエロが出ている間に次の演目の準備をするスタッフ連であった。大掛かりな仕掛けの準備と片付け、演技者の安全確保、果ては演技中の動物の排泄処理など、なんと手際よく進めていくことか。スピーディーな準備中も周囲への目配り、気配りは欠かせない。スタッフをよくよく見てみると他の演目で「演者」となっていた人たちがいる。演目の鮮やかさもさることながら、他の演者のヘルプもナカナカすばらしい。これがプロなんだと演目そっちのけで見入ってしまった。 他の先生のレッスンヘルプをするとしたらアナタは満足な事ができるだろうか?レッスン進行上必要なモノは何か、次に何をしたらレッスンがしやすくなるか、今何をすべきか等はレッスンというものを熟知しているからこそできる事である。英語教師のプロなら出来るはず・・・と思いたい。

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オバサン先生の再出発

児童英語にかかわって27年余り。当時のピチピチ?お姉さん先生もオバサン先生になった。27年も同じ仕事をしていると自分なりの英語教育観やこれは絶対譲れないという価値観などが明確になってくる。27年前と比べれば格段にレッスンの運びも内容も良くなったと思うのだが,いかんせん年齢から来る「老いの症状」には勝てない。 まずは「疲労感」。若い頃は、レッスン後にダウンタウンで友人達と会ってさんざん飲み食いした挙句、終電ぎりぎりに帰っても次の日にはシャキッとレッスンをする事ができたが、今では1日のレッスンが終わると1日分のエネルギーを全て使い果たしたようになり、早く家に帰りたいと思う。 次に顕著な症状は「老眼」。Teacher’s manual は Student bookに比べ文字が小さいので見えにくい。辞書を使わせている5年生以上のクラスで、辞書の漢字を聞かれた時にゃ、さあ大変!さらに小さな文字を読み取らなければならない。昔はどんなに酷使しても両眼ともよく見えたというのに・・・ 今では覚悟して「老眼鏡」を時々着用している。面白いのは、私のめがね姿を見慣れていない小学高学年以上のクラスでちょっとした戸惑いがあること。彼らは小さい頃(約7~9年前)、ピチピチとはいかないけれど、30代の私と会っている。30代といえば公私共に充実した頃である。老いの恐怖などみじんも感じることなくレッスンに取り組んでいた。やる気満々の先生であったのだ。「めがねの先生」との初会見はドキッとしたのかもしれない。 最後に極めつけは「寛大さの減少」。これは少なからず生徒たちに影響があるので、大問題である。声帯の手術をしたので声量がかなり落ちているという事もあるが、一声連打で生徒(特に4~6歳まで)を動かす事がむつかしくなった。特に年少のクラスはレッスンにスピードが無くてはならない。が、大きな声を出す為には多くの空気を肺に入れなければならないので一呼吸する間がレッスンのスピードを多少落とす事になり、年少の子ども達は、その間に集中力がフッと切れるようだ。そこでザワザワ。そしてイライラ。またアクションのある歌を歌ったあとなども息切れを普通に戻すのに時間がかかる。それに伴う発汗も私にとってはクセモノである。レッスンの途中で汗をぬぐう姿は生徒たちにはどう映っているのか・・・そこでガタガタ。そしてイライラ。 子ども側の責任ではなくこちら側のワケであるのだが、つい叱ることが多くなった。 ああ!昔はこんな事はなかったのに・・・しかし自覚せねばならない正念場にきてしまった。それは今年の4歳児からの発言である。 「先生は何でいつも困った顔をしているの?」 今まで「いつもニコニコしているね」とは言われても困った顔とは言われたことが無かった。知らぬ間に表情に出ていたのか~?ちょっとショックだったなあ~。しかしこれをきっかけに自分を見つめなおし、レッスン方法の工夫を再考慮してみる時がきたのだと思った。私もここらでちゃんと覚悟を決めて「オバサン先生」として再出発しなければならないのだろう。 ・・・と考えてはや1年。私なりに何とかやってきたつもりだが、さて生徒達の私への評価はいかがでしょうか?

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「古参・新参・愛しきもの達 その後(2004年6月)」

あれから4年経っての後日談。 5歳になったかつての幼犬は、今や押しも推されもせぬ我が家の『父犬』である。8ヶ月になった頃、半年違いの妻?(当時2ヶ月)をめとり、3歳になった直後4匹の子犬の父となった。今では規則正しい時間に私を起こす事と、やれ散歩だ!やれオヤツだ!とものぐさな私を動かす仕事に意欲満々。その熱心さには脱帽する次第である。 娘達とはある程度の距離をおきながら、父犬「海斗」はわが道ばく進中である。

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【Blah Blah】古参・新参・愛しきもの達 (2000年6月)

今年1月,13年間安らぎと幸福を与えてくれた愛犬がその生涯を閉じた。言い知れぬ寂しさと空しさが去来し,その後,数日間のレッスンは心身ともにキツイものがあった。 その1ヶ月後、またまた小さき命を育てる事にした。我が家の一員となった当時は,生を受けて3ヶ月足らずの幼犬であったので子犬の唯一の仕事である「睡眠」に1日の大半を費やしていたが生後6ヶ月を過ぎた現在、彼のテリトリーは広がり,その中に私の物をウッカリ置いておこうものなら,彼の永久歯発育の為の慰みモノとなってしまう始末。 以前書いたハーブの芽は初夏の日差しを浴びることなく,子犬のいたずらの露となった。「あの子はこんなではなかった。こんなことはしなかった。」と前の子と比較する事しきり。そうやって今は亡きモノが日に日に美化されていくのである。しかし何度怒られても寝る時には私に寄り添うその寝顔を見ると愛らしい。 これに似た経験をちょうど今ごろ味わう事がある。新入生を迎え2~3ヶ月が過ぎる頃、いまだ英語教室に慣れない生徒達を前に,在籍1年以上のクラスと比べてしまうのだ。「あの子たちは,去年の今ごろもっと落ち着いていた。もっとスムーズにレッスンが進んでいた。」等など・・・しかし本当はそんなことはなかったのだろうと思うのだが.『過ぎ去りし日々は美しからずや』自分にとって都合の良いように考える人間の身勝手さか。しかしこの事は私にとっては案外,活性剤となっていることのほうが多い。「よ~し、やるぞ~!」の活力になる。 こうやって毎年この時期が過ぎていくんだなあ?あと1ヶ月もすると新入生達も英語キッズに変わっていって英語クラスらしくなってくるんだろうなあ?と考えているこの頃である。

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再び「Blah Blah」

「Blah Blah」は 1997年 から 2001年まで英語講師の会【JCN】のニューズレターに掲載していたコラムである。     「昔の少女」も四十路を半分も過ぎると、世間のあらゆることに対して不平不満が沸々と湧き上がってくる。そして後半に近づくにつれ,誰に遠慮する事もない立派な「大阪オバちゃん」に変身していくのである。「Blah Blah」は、その文句のはけ口として、又いろいろな思いの表現の場として利用していたので、ニューズレターでの掲載終了後、大阪オバちゃんの文句や思いは増えつづけ、飽和状態になってきた。ここらで吐き出さなければフラストレーションがたまる一方。イヤーな「大阪オバちゃん」になりたくない「昔の大阪ネエチャン」としてはいい機会かなあと思う。 ゆえに 「Blah Blah」は全くの自己中心的なコラムであるが、今回英語教室【LES】のHPを立ち上げるにあたり、その1ページとして新旧織り交ぜながらネットデビューさせることに相成った。

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