【Blah Blah】古参・新参・愛しきもの達 (2000年6月)

今年1月,13年間安らぎと幸福を与えてくれた愛犬がその生涯を閉じた。言い知れぬ寂しさと空しさが去来し,その後,数日間のレッスンは心身ともにキツイものがあった。

その1ヶ月後、またまた小さき命を育てる事にした。我が家の一員となった当時は,生を受けて3ヶ月足らずの幼犬であったので子犬の唯一の仕事である「睡眠」に1日の大半を費やしていたが生後6ヶ月を過ぎた現在、彼のテリトリーは広がり,その中に私の物をウッカリ置いておこうものなら,彼の永久歯発育の為の慰みモノとなってしまう始末。

以前書いたハーブの芽は初夏の日差しを浴びることなく,子犬のいたずらの露となった。「あの子はこんなではなかった。こんなことはしなかった。」と前の子と比較する事しきり。そうやって今は亡きモノが日に日に美化されていくのである。しかし何度怒られても寝る時には私に寄り添うその寝顔を見ると愛らしい。

これに似た経験をちょうど今ごろ味わう事がある。新入生を迎え2~3ヶ月が過ぎる頃、いまだ英語教室に慣れない生徒達を前に,在籍1年以上のクラスと比べてしまうのだ。「あの子たちは,去年の今ごろもっと落ち着いていた。もっとスムーズにレッスンが進んでいた。」等など・・・しかし本当はそんなことはなかったのだろうと思うのだが.『過ぎ去りし日々は美しからずや』自分にとって都合の良いように考える人間の身勝手さか。しかしこの事は私にとっては案外,活性剤となっていることのほうが多い。「よ~し、やるぞ~!」の活力になる。

こうやって毎年この時期が過ぎていくんだなあ?あと1ヶ月もすると新入生達も英語キッズに変わっていって英語クラスらしくなってくるんだろうなあ?と考えているこの頃である。

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